「直して欲しいブツがあるので、至急連絡求む!」
聞いてみると、BABYMETALの東京ドームライブで配られたコルセット型ライトが、いざというときに光らなかったという。なんでも、とある曲で一斉に光ったのに自分のだけ光らずに恥ずかしい思いをしたとか。
とはいっても、俺はとくにBABYMETALに興味はない。スピーディー末岡の性癖なんか知ったこっちゃないのである。そもそもBABYMETALって原子番号いくつの何族だよ? 新しい放射元素か? みたいな、俺レベルの知識の人に説明すると、こんな感じ(頑張って調べた)。メタルの曲をバックに激しいダンスをするメタルダンスユニットで、ボーカルはSU-METALというかわいいポニテの女の子。で、元素番号不明だが金属類に属するらしい。そして、その両サイドを固めるのがYUIMETAL、MOAMETALというツインテールのかわいい女の子で、やはり金属類であることに違いないらしいが、放射性同位体を持っているのかは不明だ。
ただ非常にアイドル的な物質を非常に多く持っており、そればAKBグループや私立恵比寿中学、すイエんサーガールズに近いものらしい。(※編注:近くありません)
熱狂的(狂信的)なBABYMETALファンのスピーディー末岡に言わせると、「BABYMETALは! メタルであってアイドルではない!」の一点張りだ。さらにBABYMETALのファンになるとどっぷりハマってしまい、なかなかやめられないという。おそらくマニアの心に浸透した、「萌え」の半減期が他のユニットに比べると長く、影響力が大きいらしい。
そんな彼女たちが先日東京ドームで行なったライブイベントは、いわずもがなのプラチナチケット。スピーディー末岡は抽選に2回も落ちたらしいが、なんとか両日ゲットできたようだ。つーか、5万5000人入る会場の抽選に2回も落ちるとか、運がなさすぎだろ……。小一時間ほどBABYMETALの凄さや、他のアイドルユニットとの違いを説明されたが、よく覚えていないので割愛する。そんな彼が最後に自慢してたのがコイツだ。
来場者全員に配られた光るコルセット。なんでもレアアイテムのためオークションサイトで数千円でやり取りされているとか。俺の安い原稿料の足しにするため、売るか? 売っちまうか?
参考までにと、首に巻いたドヤ顔写真が送られてきた。光らなければどうということはない
左が会員限定シートの特典で、右がそのほかの参加者に配布されたものとのこと。1日目は白、2日目は赤く光ったそうな
http://ascii.jp/elem/000/001/251/1251760/
http://ascii.jp/elem/000/001/251/1251760/index-2.html
この演出に、女子はハートがキュンキュン! 心がワクワク! 会場の一体感を生み出すという。ただ筆者の娘によれば「関ジャニ∞」のライブで売ってるのは、自分でボタンをポチポチして色を変えるヤツだとか……。
スピーディー末岡によれば、海外のコールドプレイというバンドもライブに取り入れていたと熱心に語っていたが、筆者には難しすぎたのでスルーした。
BABYMETALのライブで配布されたコルセットも同様で、とある曲で一斉に光る演出(仕掛け)だったのだ。タダでさえ一体感のあるBABYMETALのファンだけに、その団結力はコミケの開会・閉会アナウンスのときの拍手のように固く硬く堅いものとなっていたことだろう。
このコルセット、さすがに「嵐」のように色が変わる仕掛けまではないが、会場を埋めつくす白色&赤色LEDの海は感動したという。しかし、スピーディー末岡いわく「俺のコルセットだけ光らないんすよ! なんか周りは光ってんのに、俺だけ光ってねーって、どんな羞恥プレイだよ! って感じっす」。筆者は「BABYMETALからの愛が、お前にだけ届いてなかっただけじゃね?」と答えてやりたがったが、記事のネタになりそうだったので、んじゃコルセットの調子をみてやるから送って! と中身を調べることにした。
さていろいろ調べてみると、ライブ連動型おたく棒は無線(RF)方式と赤外線(IR)方式があるようだ。無線方式は嵐のように複雑な制御ができる上に、少ないアンテナで会場内全域に制御信号を送ることが可能。ただ会場には、無線LANやワイヤレスマイク、トランシーバーなどさまざまな電波が飛び交っているので、互いに相互干渉しないかを事前チェックする必要がある。
中を開けるとこんな感じ。中央の黄色い素子は懐中電灯用のLED、左右は一般的な砲弾型LED
黒い箱に半球が乗った部品が、赤外線(IR)受光部。つまりリモコンからの赤外線を受信する部品
そこで考えられたのが、BABYMETALでも使われた赤外線(IR)方式だ。これなら飛び交う無線に一切かぶらず、おたく棒を制御できる。でも、デメリットもある。例えばテレビをリモコンで操作する場合、途中にモノが置かれていたり、あまり遠くだと効きが悪かったりする。またリモコンを向ける方向がずれてしまうと、これまた制御できない。
IR方式の会場には、客席に向かってソーラーパネルのような板が天井にたくさん配置されているはず。その板を探したら前の観客と被らないようにおたく棒を持つといいだろう。
もしおたく棒がRFかIRかわからない場合は、いったんかばんの中に入れるなどして、赤外線が届かないようにすればいい。それでもなお光るようならそればRF方式だ。
周りのおたく棒が光っているのに自分だけ光らないのは、かなりシュールというか、羞恥プレーに近いらしい(スピーディー談)。そんなときはいろいろ角度を変えて、赤外線信号を受信するのだ!
嵐のコンサートで使われるおたく棒は手動でも使えるらしいので、ほかのアイドルのライブに持っていって、ヒンシュクを買うのもまた一興だ。ただ、BABYMETALのように小型で安いものは、電池が切れてしまうとただの思い出の品になってしまう。仕方ない、それが資本主義だ……。
しかし、電池はなくなってしまうもの、LEDの寿命が尽きたわけではないので、それを再利用する天才たちがネットにはいる。例えば今回参考にさせていただいた「suのブログ」さん。リンクはこちら。
澄野一樹さんによる「suのブログ」。なお、澄野さんは「通心日記」という電子書籍(iPadアプリ)も出版している
会場ではIR送信パネルから、光をコントロールするパターン番号などを送信して、それをコルセットの中のCPUが理解し、LEDを光らせる。しかし、ブログ管理人の澄野さんはフッと気がついた! 「受信した赤外線のパターンをそのままLEDで光らせればいいんじゃね?」と。天才か!? ブログでは回路を組んで実装してみて、テレビのリモコンでコルセットが光るようにしているムービーも見られる。しかも、上記の記事のあとに公開された解説編が濃密すぎてこれまたヤバい! 工作に自信のある人はぜひ一読してほしい(こちら)。
http://ameblo.jp/su0525/entry-12207048873.html
おお! すげー! 筆者もやってみようと思ったら、中を開けてびっくり。基板小さいし、外付け回路をハンダ付けできるとこ、ほとんどネー! なのだ。
ええっ! こんな小さい部分にハンダ付けかよ! ルーペがないと基板見えないし!
ダメもとでマネして回路を組んでみたが、うまく光らせることはできなかった。この改造はかなり手先が器用で、回路と実際に基板の配線を追えないとできない。あと、虫眼鏡じゃなくて高倍率ルーペ必須(笑)。
筆者のようにジジイだから基板の文字見えネーし、最近手先が震えて思うようにハンダ付けできない! という初心者は、外付けの電池ボックスを使って、スイッチでLEDを光らせるのがいいだろう。今回はスピーディー末岡の意向を完全に無視して、外部電源で動くようにしたので、その方法を解説しよう。
具体的には乾電池4本の電池ボックスを買ってきて、プラスとマイナスの電源を指定の部分につなぐだけ。それでもまったくの工作初心者には難しいかもしれない。ただ、LEDの足へのハンダ付けは比較的ラク(当社比)、Q1と書いてある部分へのハンダ付けは小さくて難しいが、熱をかけすぎてQ1の部品が壊れてしまってもLEDは光らせられる。
光るコルセットの使い道はやはり夜の散歩だ。暗い夜道でも前方をやんわりと明るく照らしてくれるので雰囲気もいいし、クルマからの視認性もいいので安全。さらに、キャンプ場で星空を眺めながらの散歩にうってつけだ。
初心者は人通りが少ないキャンプ場のような場所からはじめるとイイ
スピーディー末岡によると、光らなかった人が一定の確率でいたようなので、もし該当していまっていたら今回の記事を参考に、当日光らなかった無念を晴らしてもらいたい。
>>11
俺のも光らなかった
絶縁体シートは抜かれてた
結構光ってない人いたわ
5万5千個も配ったんだからそら不良の固体も混じってるだろ。
なんか違う用途に…いややめとこ
くれぐれもご注意を
あくまでも自己責任で
体にでも巻いて使うのか?
使い道が無くて嫁に邪魔扱いされてるんだが
引用元:http://hayabusa8.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1476957599/
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